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禁煙外来について

2022年7月13日

  • タバコの煙には多くの化学物質が含まれており、中でもタール、ニコチン、一酸化炭素はタバコの3大有害物質です。
    タールには多くの発がん物質が含まれ、一酸化炭素には動脈硬化を促進する作用があると報告されています。
  • 喫煙は肺・気管支の病気だけでなく、心臓・血管、胃腸・肝臓・膵臓、口腔内の病気、肌の老化に関しても「喫煙関連疾患」であることが報告されています。

【禁煙のメリットについて】

禁煙することにより下記のようなメリットが考えられます

・咳や痰が減り、呼吸が楽になります
・味覚や嗅覚が改善して、食事がおいしくなります
・タバコにかけていたお金が節約でききます
(仮に500円のタバコを1日1箱吸っていたのをやめた場合、約年間18万円節約できます)
・病気のリスクが下がります

禁煙から3日以内

:心臓発作のリスクが低下します。
肺活量が増え、呼吸が楽になります。

禁煙から3ヶ月後

:循環機能が回復します。
肺機能が30%アップします。

禁煙から半年後

:咳・息切れが改善します。
気道感染症が起こりにくくなります。

禁煙から1年後

:狭心症・心筋梗塞のリスクが低下します。

禁煙から10年後

:肺がんのリスクが半減します。

禁煙から15年後

:心臓病により死亡するリスクが非喫煙者と同等になります。

【当クリニックでの禁煙治療について】

禁煙を試みてもなかなかうまくいかないことも多いと思います。
それは、喫煙習慣がニコチン依存症という病気を引き起こすためです。
以下の要件を満たした方は保険診療で禁煙治療を受けることが可能です。

禁煙治療が保険診療で受けられる要件(以下を全て満たした場合)

・すぐに禁煙したいという意志がある方
・ニコチン依存症に対するスクリーニングテスト(TDS)が5点以上で、
ニコチン依存症と診断された方※スクリーニングテストは次の項目参照
・35歳以上の場合:ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方※34歳未満の方ではこの項目以外が当てはまれば保険が適応されます
・禁煙治療について説明を受け、治療を受けることに文書で同意した方
・過去1年以内に保険を使った禁煙外来診療を受けていない方※1年以上経過していれば再度、健康保険で禁煙外来診療を受けることができます

項目:ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)

10問中5問以上当てはまればニコチン依存症

問1自分が吸うつもりよりも、ずっと多くのタバコを吸ってしまうことがありましたか。×
問2禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。×
問3禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。×
問4禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。
(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
×
問5問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。×
問6重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。×
問7タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。×
問8タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?×
問9自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。×
問10タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。×

※ 喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

項目:ニコチネルパッチを用いた禁煙治療について(ニコチン置換療法)

禁煙開始時にはニコチンが体から抜けていくことによりニコチン離脱症状を来します。

ニコチン離脱症状は一般的に禁煙開始後2~3週間程度続きます。その間ニコチネルパッチによりニコチンを補給することにより、離脱症状を軽減して禁煙を成功に導く治療です。

一人で自分の意思の力だけを頼りに禁煙するよりも、禁煙成功率が高まると報告されています。

項目:ニコチネルパッチを用いた禁煙治療の実際の治療の流れについて

  • 12週間に計5回の通院をして頂きます。
  • ニコチネルパッチは30→20→10と徐々にニコチンの量を減らしていき、最終的にはニコチネルパッチの使用をやめます

禁煙は思い立ったときが
始めるチャンスです。

気になることがありましたらいつでも当クリニックまでご連絡ください(052-325-4100)。