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子宮頸がんワクチン

2022年8月5日

子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に対するワクチンです。
小学6年生~高校1年生相当の女子が定期接種の対象です。
※現在キャッチアップ事業が行われています。対象の方には市から接種券が送られます。

【子宮頸がんとは】

子宮の頸部(入り口付近)にできるがんです。

子宮頸がんは20代後半の女性から発症し、特に20代~30代の若い方で増えています

女性のうち約83人に1人が子宮頸がんを発症し、毎年約2800人が亡くなっています

【HPV感染が子宮頸がんを引き起こす】

HPVと呼ばれるヒトパピローマウイルスが原因です。

  1. ①HPVは子宮頸部の細胞に感染します。
  2. ②多くの場合免疫機能によりHPVは排除されますが、一部では持続感染します。
  3. ③HPVが持続感染した細胞は少しずつ異形成(前がん状態)になります。
  4. ④最終的に子宮頸がんとなります。

【子宮頸がんワクチンが感染を予防する】

子宮頸がんワクチンを接種することで、HPVの正常細胞への感染を防ぎます。それにより、
正常細胞が子宮頸がんになることを防ぐことができます。

項目:子宮頸がんとHPV型

子宮頸がんの原因であるHPVには200種類以上もの種類(型)があり、子宮頸がんを引き起こしやすい高リスク型や、主に良性のイボ(尖圭コンジローマ)の原因となる低リスク型が存在します。

項目:子宮頸がんの原因HPV型

日本では子宮頸がんの約60%が16型または18型が原因です。
特に20代~30代の若年者では80%~90%が16型または18型が原因です。

項目:ワクチンで防ぐことができるHPV型

現在日本では以下の3種類の子宮頸がんワクチンが使用可能です。

  • サーバリックス(2価): 16・18型を予防。
  • ガーダシル(4価): 6・11・16・18型を予防。
  • シルガード9(9価): 6・11・16・18・31・33・45・52・58型を予防。

定期接種(無料接種)で使用可能なワクチンはサーバリックス(2価)とガーダシル(4価)の2種類です。
シルガード9(9価)は任意接種(自費接種)になります。

※20代~30代でなる子宮頸がんは悪性度が高く進行が早いことから問題となりますが、原因の80%以上が上記2価および4価のワクチンで対象となるHPV16・18型です。

【ワクチン接種の適切な時期について】

子宮頸がんワクチンには感染したウイルスを細胞から排除する効果はありません。また、HPVは主に性交渉により感染するため、初めての性交渉を経験する前に接種することが重要です

ワクチンの有効性は長期間持続することが示されているため、性交渉を経験する十分前の年齢である小学6年生~高校1年生相当の年代が定期接種の対象となっています。

※性交渉経験後でも、感染していないHPVの型に対してはワクチンが有効ですので接種は可能です。

【子宮頸がん検診も重要です】

子宮頸がんワクチンは全てのHPVの型には有効ではありません。

そのためワクチン接種と共に、子宮頸がん検診も非常に重要です。

項目:子宮頸がんワクチンの副作用について

過去に子宮頸がんワクチン接種後に、月経不順・頭痛・倦怠感・手足の脱力・歩行障害・記憶力低下など様々な症状が報告されました。

その後、日本や世界中で子宮頸がんワクチンの副作用について検討がなされ、上記のような副作用との因果関係は否定的であると報告されています(日本では名古屋市で大規模な検討がされ、「症状とワクチンとの間に因果関係は明らかではない」との結果が示されています)。

【ひらファミリークリニックからのお知らせ】

子宮頸がんのリスクを減らすためにワクチンの接種をお勧めしています。

サーバリックス、ガーダシル共に標準的には6ヶ月間に適切な間隔をあけて合計3回の接種を行います。

※シルガード9は現在のところ定期接種の対象ではなく、任意接種(自費)となりますが、当クリニックで可能です。

H25年度~R3年度まで積極的勧奨の差し控え(個別の接種案内を行政が中止していた)があったため、現在接種機会を逃した方に対するキャッチアップ事業(無料接種期間の延長)が行われています。

キャッチアップ事業の対象者

誕生日がH9年4月2日~H17年4月1日の方

※市から対象者には接種券が送られますが、接種券があってもこれまでにHPVワクチン接種が3回完了している方は対象外です。
1回または2回のみ接種した方は残りの接種回数を無料で接種可能です。

どのワクチンを接種したら良いかわからない、ワクチンの副作用が心配など、ご質問のある方はお気軽にご連絡ください (052-325-4100)。