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一般内科診療

2026年6月17日

当院の一般内科では、感染症・呼吸器疾患・循環器疾患・消化器疾患・脳神経疾患・腎泌尿器疾患・アレルギー疾患など、幅広い内科疾患に対応しています。お体の不調や気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

項目

1. 感染症(インフルエンザ、肺炎、尿路感染症など)

主に細菌、ウイルス、真菌(かび)が体内に侵入して発症します。
感染症を治療していく上で特に大切なことは原因の病原体が何であるかと、体内のどの臓器で増殖しているかです。
一般的に症状、年齢、季節や環境(周囲の流行など)、基礎疾患(合併している病気)などにより、病原菌の種類と増殖している臓器の場所は絞られます。これらの情報と、必要に応じて細菌やウイルスを迅速に検出可能な抗原検査、微生物に対する抗体検査、さらにはPCR等の遺伝子検査を組み合わせて病原菌を絞り込み、有効な治療を行います。
細菌感染を疑った場合には特に培養検査が重要となるため、細菌が増殖していると思われる臓器から検体を採取してから治療を開始することが重要です。

例:

症状:咳・痰・発熱
年齢:中年男性
季節:冬
環境:新型コロナ感染の流行有り
基礎疾患:なし

病名:肺炎
起因菌の候補:
細菌:肺炎球菌など
ウイルス:インフルエンザ、新型コロナウイルスなど

主な症状と感染症・原因微生物について

感染症病名主な症状代表的な原因微生物使用可能な検査
肺炎発熱、咳、痰、呼吸苦など肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ、新型コロナウイルスなど痰の培養検査
迅速抗原検査(インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス)
咽頭炎発熱、喉の痛み、首のリンパ節の腫れ・痛みなどA群β溶連菌、ブドウ球菌、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、EBウイルスなど咽頭拭い液の培養
迅速抗原検査(溶連菌、アデノウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス)
胆嚢炎発熱、右の上腹部痛、吐き気、嘔吐など大腸菌やクレブシエラ等の腸内細菌内視鏡や穿刺による胆汁の培養
胃腸炎発熱、腹痛、下痢、嘔気・嘔吐などビブリオ、サルモネラ、キャンピロバクター、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど便の培養検査
迅速抗原検査(ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス)
尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)頻尿、排尿時痛、残尿感、発熱、腹痛、背部痛、嘔気など大腸菌、クレブシエラ等の腸内細菌尿の培養検査
皮膚感染症(蜂窩織炎、丹毒など)発熱、感染部の皮膚の痛み・発赤・熱感A群β溶連菌、ブドウ球菌など感染部に膿があれば培養検査

迅速検査

培養検査

以上に加えて、基礎疾患(併存症)に免疫能が弱くなるような状況(抗がん剤治療中やステロイドなどの免疫抑制剤の内服中)では真菌感染(カビ)なども考慮に入れて治療方針を決めていきます。
状況に応じてレントゲンやエコー等の画像検査や、肝機能・腎機能・炎症反応・白血球数などを確認するために採血検査を行います。
細菌感染症では原因細菌を想定して抗生剤の投与を行います。抗生剤には内服と点滴がありますが、一般的には点滴の方が有効性が高いことが多いです。そのため重症の場合には毎日の通院による抗生剤の点滴投与や、場合によっては高次医療機関への紹介・入院による点滴治療が必要です。

ウイルス感染症では抗生物質は無効です。インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、ヘルペスウイルスなどの一部のウイルス感染症では抗ウイルス薬が使用できるため、状況に応じて使用します。それ以外のウイルス感染症では症状に対する対症療法を行い、自身の免疫能力でウイルスを排除することを助けます。

2. 呼吸器疾患(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、睡眠時無呼吸症候群など)

気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)について

病名主な症状代表的な原因使用可能な検査
気管支喘息主に夜間や早朝の息苦しさや咳
ぜん鳴(ヒューヒュー)
運動時や冷たい空気にあたると苦しくなる
アレルギー胸部レントゲン
肺機能検査
慢性閉塞性肺疾患(COPD)慢性的な咳や痰
労作時に呼吸が苦しくなる
タバコの煙胸部レントゲン
肺機能検査

気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患に対しては、主に吸入薬による治療が選択されます。
喫煙者の場合には禁煙が重要です(禁煙治療〈禁煙外来〉も必要に応じて活用します)。
感染症の合併で増悪することがありますので、発熱・咳の増悪・痰の量の増加・痰の色が黄色になる等の際には注意が必要です。
その場合には状況に応じてレントゲンや炎症反応・白血球数などを確認するために採血検査を行います。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)について

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠時に無呼吸となることで日中に眠気やだるさを感じる病気です。夜間寝ている間に息が止まり、その後あえぐような呼吸や大きないびきで呼吸が再開します。

原因の多くは眠っている際に舌や喉の周りの筋肉が緩む(弛緩する)ことで気道が閉塞するためにおこります(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)。

睡眠時無呼吸症候群のある方は狭心症や心筋梗塞などの心臓の病気や、脳梗塞や脳出血といった脳血管の病気、高血圧などの生活習慣病になる頻度が高くなることが知られています。また多血症の原因ともなり得ます。そのため注意力の低下による事故や居眠り運転、心臓や脳血管の病気、生活習慣病の予防のために治療が勧められます。


症状
日中の眠気
夜間のいびきなど
健康診断での多血の指摘


検査
簡易検査自宅にて検査の機械を装着して睡眠のリズムと体の中の酸素飽和度などをチェックします。
精密検査入院にて脳波や心電図を含めたより詳細な検査を行います。


検査
減量や禁酒
CPAPと呼ばれる小型の機械による治療CPAP装置本体から鼻に装着したマスクを通して陽圧の空気を気道に送り、気道を広げて無呼吸が起きないようにします。

3. 循環器疾患(虚血性心疾患、心不全、不整脈など)

虚血性心疾患、心不全、不整脈について

病名主な症状代表的な原因使用可能な検査
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)(労作時の)胸の痛み・息苦しさ、冷や汗、嘔気・嘔吐など高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病や喫煙による動脈硬化により冠動脈(心臓を栄養する血管)が閉塞採血、心電図、胸部レントゲン、心臓エコー
心不全(労作時の)息苦しさ、脚のむくみなど虚血性心疾患・心筋症・心臓弁膜症・ウイルス性・アミロイドーシスなどによる心機能低下採血、心電図、胸部レントゲン、心臓エコー
不整脈動悸(脈の乱れ、脈がとぶ、脈が速くなる)虚血性心疾患・心臓弁膜症・心不全・甲状腺疾患など心電図


4. 消化器疾患(腹痛、便秘、胃炎など)

腹痛、便秘、胃炎について

病名主な症状代表的な原因使用可能な検査
腹痛腹痛(原因により部位に特徴あり)感染症(ウイルス性・細菌性胃腸炎、虫垂炎、胆嚢炎・胆管炎など)、膵炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群、憩室炎など採血、便検査
腹部レントゲン
腹部のエコー
便秘症腹痛、排便回数の低下器質的便秘:大腸癌・クローン病など
機能的便秘:食生活・運動不足・加齢・体質など
胃炎・胃潰瘍心窩部痛、黒色便ストレス、アルコール、ピロリ菌、薬剤など

必要に応じて胃カメラや大腸カメラが必要な際には連携の総合病院へご紹介いたします。

5. 脳神経疾患(頭痛、脳卒中、認知症など)

頭痛、脳卒中、認知症について

病名主な症状代表的な原因使用可能な検査
頭痛 頭痛(原因により特徴あり)
例:突然発症の激しい頭痛→脳出血・くも膜下出血
片側の締め付けられる頭痛→片頭痛
機能性頭痛(片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛など)
二次性頭痛(脳出血・くも膜下出血など)
採血
頭部CTまたはMRI検査など
脳卒中脳出血:頭痛・片麻痺・感覚障害・構音障害
脳梗塞:片麻痺・感覚障害・構音障害
脳血管の閉塞や破裂(脳動脈瘤含む)採血
頭部CTまたはMRI検査など
認知症物忘れアルツハイマー病、脳血管障害、レビー小体型認知症など認知機能検査、採血
頭部CT・MRIなど

緊急性の高い頭痛は連携総合病院へご紹介します。
認知症に対しては必要に応じて精査のため、総合病院の認知症外来へご紹介します。

6. 腎・泌尿器疾患(慢性腎臓病、血尿・蛋白尿、尿路結石など)

慢性腎臓病、血尿・蛋白尿、尿路結石について

病名主な症状代表的な原因使用可能な検査
慢性腎臓病夜間の尿回数の増加(末期腎不全まで進行すると尿量が減る)、疲労感、吐き気、食欲不振、かゆみ、頭痛、動悸、息切れ、むくみなど糖尿病性腎臓病、腎硬化症(高血圧による)、慢性糸球体腎炎、多発性嚢胞腎、薬剤性腎障害、膠原病など採血、尿検査、エコー検査、腹部レントゲン
血尿・蛋白尿赤い尿(血尿)、尿の泡立ち、下肢などのむくみ(浮腫)腎炎症候群(急性糸球体腎炎・急速進行性糸球体腎炎・慢性糸球体腎炎・ネフローゼ症候群)、尿路感染症など
尿路結石血尿、腰背部痛生活習慣(水分摂取量が少ない、動物性たんぱく質の過剰摂取、シュウ酸の過剰摂取、プリン体の過剰摂取、カルシウムの不足など)

慢性腎臓病(CKD)は時間をかけてゆっくりと増悪する腎臓疾患の総称です。具体的には血液検査にて腎機能が健康な方の6割未満、または蛋白尿(0.15g/gCr)が3ヶ月以上出現している場合に診断されます。
腎機能障害の程度や増悪の速度、蛋白尿の量に応じて専門医での診察が必要となりますので、その際には連携の高次医療機関へご紹介します。

7. アレルギー疾患(蕁麻疹、花粉症(舌下免疫療法)など)

アレルギーとは

アレルギー疾患

外から入ってきた異物を排除しようとする機能を「免疫」といいます。本来、細菌やウイルスから身体を守ってくれる大切な仕組みである「免疫」ですが、食べ物やホコリ・花粉など、身の回りにある通常は身体に害のないものに「免疫」が過剰反応してしまうことをアレルギーとよんでいます。

アレルギーに関する代表的な疾患

食物アレルギー
食物アレルギー

食べ物が原因となって引き起こされるアレルギーです。主な症状として発疹・じんましんなどの皮膚症状、お腹が痛くなるなどの消化器症状、ゼーゼーするなどの呼吸器症状があります。

アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎

皮膚にかゆみをともなう湿疹がみられ、良くなったり悪くなったりを繰り返します。夏の汗や日差し、冬の乾燥など季節の影響を受けて症状が変化します。掻くことによって症状は悪化します。

ぜん息・長引く咳
ぜん息 / 長引く咳

気道が狭くなり呼吸が妨げられ、ゼーゼー・ヒューヒューという音をともなう呼吸障害や慢性的な咳が特徴です。進行すると、ちょっとした刺激でも発作が起きやすくなります。

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎
アレルギー性鼻炎 / アレルギー性結膜炎

くしゃみ・鼻水・鼻づまり、目のかゆみ・充血などの症状を引き起こします。スギ花粉症に限らず、花粉症、ダニを主成分とするハウスダストによる通年性のものなど、原因アレルゲンにより症状が出る時季もさまざまです。近年では発症が低年齢化しています。

PFAS(花粉-食物アレルギー症候群)
PFAS(花粉-食物アレルギー症候群)

果物や野菜を食べた後に口・唇・喉などにイガイガ感やかゆみ、腫れがみられます。原因食物として、リンゴやキウイなどがあります。多くは花粉症に合併する食物アレルギーであり、原因食物と同時に花粉の回避も重要です。

原因を知ることはアレルギー治療の第一歩です

アレルゲン
アレルギーの原因は身近なところにあります

アレルギーを引き起こす物質を「アレルゲン」といい、私たちの周りのいたるところに存在します。

アレルギーの原因は1つとは限りません

アレルゲンとなる物質は人によってさまざまです。複数のアレルゲンが原因になっていることもあります。

39種類を一度に調べられるアレルギー検査

まずはあなたのアレルギーの度合いをチェックしてみましょう。ひとつでもチェックがある方はアレルギーの可能性があります。

決まった季節に目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水がでる

掃除、衣替えなどをすると目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がでる

肌が乾燥しやすく、湿疹がでやすい、荒れやすい

ちょっとした刺激で肌が赤くなりやすい

ひじやひざの裏など屈曲部に湿疹がでる

息苦しい時がある(ゼーゼー・ヒューヒュー)

特定の食べ物を食べた後、お腹が痛くなったり、蕁麻疹(じんましん)がでる

果物や野菜を食べると口の中やのどがピリピリ・イガイガする

犬や猫などのペットを飼っている家に行くと、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がでる

咳が8週間以上続くことがある

家族にアレルギーの人がいる

アレルギーの原因となることが多いアレルゲン39種類を一度に調べることができるアレルギー検査

分類検査項目
室内塵ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト1
イネ科植物カモガヤ、オオアワガエリ
動物ネコ皮屑、イヌ皮屑
雑草ブタクサ、ヨモギ
昆虫ガ、ゴキブリ
真菌アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属)
樹木スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)
職業性ラテックス
卵白、オボムコイド
牛乳(ミルク)
穀類小麦、ソバ、米
甲殻類エビ、カニ
豆類大豆、ピーナッツ
肉類鶏肉、牛肉、豚肉
魚類マグロ、サケ、サバ
果物キウイ、リンゴ、バナナ
その他ゴマ
39種アレルギー検査パネル

検査を希望される方は医師・スタッフまでご相談ください。

舌下免疫療法について

舌下免疫療法とはスギやダニアレルギーに対して治療薬を舌の下に投与することで、アレルギー症状そのものを軽減する治療です。その他のアレルギーを押さえる内服薬の治療と異なり、アレルギーのない時期でも継続して投与することによりアレルギー症状そのものを緩和または治癒に近い状況にもっていくことを目的とします。

治療は初回は院内にて投与を行い問題なく投与できれば、以降は自宅にて治療を継続します。1日1回の舌下への投与を数年間(一般的には3~5年間)行います。

主な副作用としてはアレルギー症状として口の中のむくみや腫れ、かゆみ、不快感、唇の腫れ、喉の刺激感、不快感、耳のかゆみ等があります。非常に稀ではありますが、強いアレルギー症状としてはアナフィラキシーが起こることもあります。

※本項(7. アレルギー疾患(蕁麻疹、花粉症(舌下免疫療法)など))画像および資料は、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社の協力を得て掲載しています。